2007年 04月 23日
アトミックキャンプ&スキーテスト |
来季復活!を目論み、スキー場が閉鎖しだした3月中旬からポール練習や試乗会、フリーなどに参加。3ヵ月遅れでスキーシーズンが始まったU山です。
そんななか、湯の丸スキー場で開催されていた
「Racing ATOMIC Testing Camp in 湯の丸」
にK夫妻と日帰り参加して来ました。 ポール練習3日目でやっとこさ身体も慣れてきた感じです。
スキー場を丸ごと貸し切ってのキャンプは壮大の一言。
ゲートはSLとGS合計5セットが用意され、メインのGSは緩中斜面に30旗門くらいとかなり滑り応えあり。コーチ陣は木村、皆川、大滝、富井とビッグネームがずらり。試乗スキーはジュニアから選手用まで全モデル全サイズがずらり。もちろんタイム計測付き。
これでリフト代込み8000円は激安でしょう。
個人的な興味は試乗スキーのタイムテスト。
条件がいい午前中に気になるモデルのタイム計測をしてみました。滑りの差でタイムにバラつきが出ないように、スタートダッシュは軽く蹴るだけ。安全なライン取りを重視し、板の性能任せの滑りを意識しました。テストはフリーなしのぶっつけ1本勝負です。
以下、試乗順にタイムとそのフィーリング。
○GS12FIS186cmR21 50秒5x
少し固めだけどエッジグリップがよく旋回性もいい。バランスが取れたモデル。
○GS12(選手用)186cmR25 49秒7x
強烈なエッジグリップと走りで勝手にグイグイ前に進もうとする。振ってある個所もしっかり加重してたわませば入って行けた。
○GS12(選手用)183cmR23 50秒6x
女子用のせいか板のたわみが試乗モデルの中では一番良く感じられた。キレ、安定性も選手用ならではの味。フィーリングは文句なしの1位。
○GS12(選手用)190cmR27 50秒7x
これだけブラックプレートが付いていた。緩斜面の直線的セットの部分は文句なしに最速だろう。振ってある個所で大ミスやらかしたのに、タイムは女子用と然程変わらないのがその証拠。でも乗りこなすことは練習してもちょっと無理っぽい。
参考タイム
愛機7年前のサロモン2V184cm 50秒9x OTZ
フルアタック!選手用183cmで 48秒8
選手用モデルをコースによって使い分けられればベストかな。例えば野沢のカンダハーやよませなら183cm、菅平なら186cm、という具合に。 お金との勝負にもなりますが。
ついでにその先週、野沢温泉スキー場のやまびこFISコースで各メーカーの選手もしくは準選手モデルに試乗したので、簡単にそのフィーリングレポ。
フォルクル185cmR>23
安定性がよく、しなやかで操作性もいい。 バランスのよさはピカ一☆
ロシニョール181cmR>21
とにかく楽ちん。操作性はナンバーワン。
KEI-SKI185cmR>23 オリジナルレースプレート
現在の愛用メーカー。 非常にしなやかで板がきれいにたわむ感じは最高。軽快に滑れるけど安定性も○。鋭さはないので人によって物足りない印象を受けるかも。VISTを付けてみたい。
HEAD183cmVISTモデルR>23,188cmR27
その重量感からくる安定性は群を抜き荒れたバーンでも安心して乗れた。簡単にまわせるスキーではないが、基本に忠実な滑りをすれば別物の旋回性を見せる。乗りこなせればタイムも期待出来そう。 R27もいけるが、様々なテクニックを習得するには183cmがいい。
オガサカ185cmR27&R23 VISTプレート
HEADとロシニョールの中間くらいの感覚でアトミックよりもマイルド。R27モデルもさほど難しくはない。誰が履いても不満は出ないのでは?
フィッシャー185cmR>21 183cmR23 188cmR27 ?
私にとって昔からつかみ所がないメーカーで今回もイマイチピンときませんでした。走りなど、一般の評価は高いのでいいスキーでしょう。(インプレになってません)
HARTプロパー190cmR26VISTプレート
切れ味鋭く、よくたわむ。フラットバーンなら最高!でも荒れたバーンで腰が外れると板が叩かれやすい気がした。
ブリザード181cmR>21オリジナルプレート(VIST製)
やはり多少の張りは感じるけど、思ったよりしなやか。バランスも良く乗りやすい。板がカタカタ共振音がしますが・・・。
サロモン プロパー178cmR18.6
履き慣れたメーカーだけに安心感があります。回りすぎるが草レース&ゲレンデ用と考えれば欠点も見当たらない。186cmなら本格的なレースにも良さそう。LABもあるし買う人は少ないでしょうけど。
ノルディカ 181cmR19 プロパー
R19モデルだが、安定性、切れ、走りは他の選手用と差がない気がした。キャップのため多少張りの強さを感じるが、Rが強いため旋回性もいい。
K2 186cm R22
選手用とメーカーの人は言っていたが、センター幅も64ミリとスペック的にはFISルールを満たしてない。
トップも99mmと全体的に細めのせいか、少し安定感が欠けるものの、切り替えしはすばやくできる。エッジグリップのシャープさは選手用っぽい。クロス用の板かも。
ブラックサンダー185cmR>21
トップとテール幅が同じ99mmと特徴的なプローポーション・・・ですが、硬すぎて回ってくれません。ハイスピード、ハードバーン専用でしょうか。
午後はレッスンバーンでも2本滑走。運よく木村公宣、大滝徹也の両方からアドバイスもらえました。
でも言われた事は見事に同じ。
「切り替えの時に太股を起こし、大きく立ち上がる…」
それと徹底した外足加重。
基本中の基本なんだけど、ビッグネームから言われると心に響きます。これがカリスマというものなのか。
GWは「大きな立ち上がり」をキーワードに滑りこもう。
K夫妻の午後はSLを練習。リフト上から見て、「Kさんと同じウエアだけど、上手い人だなあ」と思っていたらKさん本人ではありませんか(失礼!)。上達ぶりにビックリしました。
そんな至福な空間のなかの充実した1日は瞬く間に終わってしまいました。
後日、神保町の某スキーショップでスキー時の脚力を測定してもらった。
結果は全日本デモ佐藤久哉の2/3、全日本アルペン佐々木明の1/2ほど。
これを基に技術レベル等を加味し、O社のGSスキー180cmR21で滑った場合は100mで3.6ターン出来る計算が出た。
例えば競技会場として代表的な大松山のコースは、プロフィールを見ると標高差300mでコース長は1180mほどである。スキーの性能を生かして滑ると約42ターンだが、実際の旗門数=ターン数は35前後なので回り過ぎでタイムロスとなる。
単純計算すると最適なR=25mとなり、先日のアトミックキャンプでのタイムテストの結果を科学的に裏付ける形になった。
FISレベルの選手が195cmR29前後のスキーを使っているのも納得。
確かに速かったR=25のスキー。でも50秒弱のコースでいっぱい、いっぱいだった俺。使いこなすには頑張ってトレーニングして更なるパワーアップが必要だ。(+技術アップもね)
板も決まりました!
メーカーは秘密ですが、生まれて初めてのオーストリア産メーカーです。(でもA社ではありません)
そんななか、湯の丸スキー場で開催されていた
「Racing ATOMIC Testing Camp in 湯の丸」
にK夫妻と日帰り参加して来ました。 ポール練習3日目でやっとこさ身体も慣れてきた感じです。
スキー場を丸ごと貸し切ってのキャンプは壮大の一言。
ゲートはSLとGS合計5セットが用意され、メインのGSは緩中斜面に30旗門くらいとかなり滑り応えあり。コーチ陣は木村、皆川、大滝、富井とビッグネームがずらり。試乗スキーはジュニアから選手用まで全モデル全サイズがずらり。もちろんタイム計測付き。
これでリフト代込み8000円は激安でしょう。
個人的な興味は試乗スキーのタイムテスト。
条件がいい午前中に気になるモデルのタイム計測をしてみました。滑りの差でタイムにバラつきが出ないように、スタートダッシュは軽く蹴るだけ。安全なライン取りを重視し、板の性能任せの滑りを意識しました。テストはフリーなしのぶっつけ1本勝負です。
以下、試乗順にタイムとそのフィーリング。
○GS12FIS186cmR21 50秒5x
少し固めだけどエッジグリップがよく旋回性もいい。バランスが取れたモデル。
○GS12(選手用)186cmR25 49秒7x
強烈なエッジグリップと走りで勝手にグイグイ前に進もうとする。振ってある個所もしっかり加重してたわませば入って行けた。
○GS12(選手用)183cmR23 50秒6x
女子用のせいか板のたわみが試乗モデルの中では一番良く感じられた。キレ、安定性も選手用ならではの味。フィーリングは文句なしの1位。
○GS12(選手用)190cmR27 50秒7x
これだけブラックプレートが付いていた。緩斜面の直線的セットの部分は文句なしに最速だろう。振ってある個所で大ミスやらかしたのに、タイムは女子用と然程変わらないのがその証拠。でも乗りこなすことは練習してもちょっと無理っぽい。
参考タイム
愛機7年前のサロモン2V184cm 50秒9x OTZ
フルアタック!選手用183cmで 48秒8
選手用モデルをコースによって使い分けられればベストかな。例えば野沢のカンダハーやよませなら183cm、菅平なら186cm、という具合に。 お金との勝負にもなりますが。
ついでにその先週、野沢温泉スキー場のやまびこFISコースで各メーカーの選手もしくは準選手モデルに試乗したので、簡単にそのフィーリングレポ。
フォルクル185cmR>23
安定性がよく、しなやかで操作性もいい。 バランスのよさはピカ一☆
ロシニョール181cmR>21
とにかく楽ちん。操作性はナンバーワン。
KEI-SKI185cmR>23 オリジナルレースプレート
現在の愛用メーカー。 非常にしなやかで板がきれいにたわむ感じは最高。軽快に滑れるけど安定性も○。鋭さはないので人によって物足りない印象を受けるかも。VISTを付けてみたい。
HEAD183cmVISTモデルR>23,188cmR27
その重量感からくる安定性は群を抜き荒れたバーンでも安心して乗れた。簡単にまわせるスキーではないが、基本に忠実な滑りをすれば別物の旋回性を見せる。乗りこなせればタイムも期待出来そう。 R27もいけるが、様々なテクニックを習得するには183cmがいい。
オガサカ185cmR27&R23 VISTプレート
HEADとロシニョールの中間くらいの感覚でアトミックよりもマイルド。R27モデルもさほど難しくはない。誰が履いても不満は出ないのでは?
フィッシャー185cmR>21 183cmR23 188cmR27 ?
私にとって昔からつかみ所がないメーカーで今回もイマイチピンときませんでした。走りなど、一般の評価は高いのでいいスキーでしょう。(インプレになってません)
HARTプロパー190cmR26VISTプレート
切れ味鋭く、よくたわむ。フラットバーンなら最高!でも荒れたバーンで腰が外れると板が叩かれやすい気がした。
ブリザード181cmR>21オリジナルプレート(VIST製)
やはり多少の張りは感じるけど、思ったよりしなやか。バランスも良く乗りやすい。板がカタカタ共振音がしますが・・・。
サロモン プロパー178cmR18.6
履き慣れたメーカーだけに安心感があります。回りすぎるが草レース&ゲレンデ用と考えれば欠点も見当たらない。186cmなら本格的なレースにも良さそう。LABもあるし買う人は少ないでしょうけど。
ノルディカ 181cmR19 プロパー
R19モデルだが、安定性、切れ、走りは他の選手用と差がない気がした。キャップのため多少張りの強さを感じるが、Rが強いため旋回性もいい。
K2 186cm R22
選手用とメーカーの人は言っていたが、センター幅も64ミリとスペック的にはFISルールを満たしてない。
トップも99mmと全体的に細めのせいか、少し安定感が欠けるものの、切り替えしはすばやくできる。エッジグリップのシャープさは選手用っぽい。クロス用の板かも。
ブラックサンダー185cmR>21
トップとテール幅が同じ99mmと特徴的なプローポーション・・・ですが、硬すぎて回ってくれません。ハイスピード、ハードバーン専用でしょうか。
午後はレッスンバーンでも2本滑走。運よく木村公宣、大滝徹也の両方からアドバイスもらえました。
でも言われた事は見事に同じ。
「切り替えの時に太股を起こし、大きく立ち上がる…」
それと徹底した外足加重。
基本中の基本なんだけど、ビッグネームから言われると心に響きます。これがカリスマというものなのか。
GWは「大きな立ち上がり」をキーワードに滑りこもう。
K夫妻の午後はSLを練習。リフト上から見て、「Kさんと同じウエアだけど、上手い人だなあ」と思っていたらKさん本人ではありませんか(失礼!)。上達ぶりにビックリしました。
そんな至福な空間のなかの充実した1日は瞬く間に終わってしまいました。
後日、神保町の某スキーショップでスキー時の脚力を測定してもらった。
結果は全日本デモ佐藤久哉の2/3、全日本アルペン佐々木明の1/2ほど。
これを基に技術レベル等を加味し、O社のGSスキー180cmR21で滑った場合は100mで3.6ターン出来る計算が出た。
例えば競技会場として代表的な大松山のコースは、プロフィールを見ると標高差300mでコース長は1180mほどである。スキーの性能を生かして滑ると約42ターンだが、実際の旗門数=ターン数は35前後なので回り過ぎでタイムロスとなる。
単純計算すると最適なR=25mとなり、先日のアトミックキャンプでのタイムテストの結果を科学的に裏付ける形になった。
FISレベルの選手が195cmR29前後のスキーを使っているのも納得。
確かに速かったR=25のスキー。でも50秒弱のコースでいっぱい、いっぱいだった俺。使いこなすには頑張ってトレーニングして更なるパワーアップが必要だ。(+技術アップもね)
板も決まりました!
メーカーは秘密ですが、生まれて初めてのオーストリア産メーカーです。(でもA社ではありません)
by shinjukuskiclub
| 2007-04-23 09:30
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